東海道ウォーク | 江尻−府中 |
広重東海道 (江尻ー三保遠望) |
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江尻から清水港や三保の松原を描く。この風景は東海道からではなく日本平からのものと思われる。 たくさんの舟が描かれており清水港の繁栄ぶりがわかる。 |
私は数年前家族とともに2年半この区間に住んでいた。東海道に興味を持つきっかけとなった区間でもある。 温暖であり、周りの人にも恵まれ、機会があったらまた住みたいところだ。但し、風光明媚・サッカーの町・ちびまるこちゃん・海とくれば若々しく活気のある町とイメージしやすいが、現実はそうでもない。 江尻という名は現在では小さな町名の一つにすぎない。清水港を中心とした港町としての機能が大きくなっているから清水の名が一般的だ。江尻とは清水市の真中を流れる巴川の尻、すなわち下流に栄えた宿場の意。 清水といえば次郎長。ヤクザではあるが人気がある。ただ不思議なのはなぜ「江尻の次郎長」ではないのだろう。当時は「江尻」の方が有名だっただろうに。 |
江尻宿の中心は現在の清水銀座(写真左)と呼ばれる商店街となっている。 巴川に架かる稚児橋(写真中)の親柱には河童の像が立っている。この橋の渡り初めのときに稚児が突然川中から現れた。この稚児は河童だったと言われ河童の像が置かれている。 稚児橋を渡りしばらく歩くと有名な追分羊羹の店(写真右)がある。私は羊羹はあまり好きではないが、ここのは素朴な味で非常に美味しい。赤い大暖簾が印象的で、店内も昔風に統一されている。 |
草薙神社の少し手前、スーパーの敷地内に立派な一里塚の碑(写真左)がある。ここよりしばらくは大通りを歩くことになる。 やがて日本武尊で知られる草薙神社の大きな鳥居(写真右)が見える。ただよく考えてみると、この鳥居は知っているものの神社そのものを見たことが無かった。何年も住んでてなぜ行かなかったのだろう。 この先東名高速をくぐり、JRの線路を渡るあたりから府中宿まで何処が東海道だかはっきりしなくなる。正確に旧道を歩かないと気が済まない人は入念な下調べが必要だ。 |