岡部−藤枝へ
 お気軽東海道うぉーくトップへ          府中−丸子へ




松ぼっくり 東海道ウォーク 丸子−岡部 松ぼっくり


広重東海道
広重東海道
(鞠子ー名物茶店)
 茶店でとろろ汁を食べる旅人を描く。茅葺きの茶店は丁字屋だとばかり思っていたが、絵を見る限り必ずしもそうではなさそうだ。
 題は「鞠子」となっているが初刻図では「丸子」となっているそうだ。但し、絵は同じ。

 丸子岡部地図


 とろろ汁で腹ごしらえしてから、難所宇津ノ谷峠越えに挑戦する。宇津ノ谷峠はそれほど険しい峠ではない。しかし、獣道のような東海道を歩くのは東海道ウォーカーにはうれしい。

 


本陣跡 丁字屋 芭蕉句碑

 本陣跡に碑(写真左)があるが、私にとっての丸子はとろろ汁に始まりとろろ汁に終わるといっても過言ではない。広重の絵にある店そっくりの丁字屋で食べるのがよい。店内も江戸時代でいっぱいである。
 丁字屋の入口に芭蕉句碑「梅わかな丸子の宿のとろろ汁」(写真右)がある。丸子は当時から梅が有名だったらしく、現在は丁字屋のすぐ裏の山の斜面に丸子梅園がある。個人で集めた多くの珍しい梅を観賞させてくれる梅園だ。
 


丸子の街道 宇津ノ屋入口 集落

 写真左は丸子の街道。山に向かって歩いて行くのがわかる。

 とろろ汁で満腹になりいざ出発。宇津ノ屋に着くまでは道路工事中が多く、警備員にあっち行けこっち行けと指示されながら歩いた。

 丁字屋より3kmほどで宇津ノ屋入口(写真中)となる。宇津ノ屋(写真右)は東海道の名残でいっぱいだ。家ごとに屋号の木札を掲げ雰囲気を盛り上げている。その中でも秀吉ゆかりのお羽織屋が有名。


集落 明治のトンネル 東海道入口

 山間にひっそりたたずむ集落(写真左)。写真中は明治時代に作られたトンネル。誰も通る人はいないが(ひょっとしたら立入禁止だったかも)トンネル自体はちゃんとしていた。

 集落から東海道への入口(写真右)。私は道に迷い何回もこの前を通ったのだが、まさかこの獣道のような山道が東海道とは思わず通り過ぎてしまった。ぐるぐる歩き回るも東海道は見つからず、ある家の庭先でくつろいでいたおじさんとおばさんがいたので聞いてみた。すると先ほどの場所が東海道とのこと。このおじさんとおばさんはこれから車で岡部まで行くとこだった。乗せてってあげるよと親切に誘ってくれた。地元の人の話を聞くのも良いかとも思ったが、やはり歩いて峠を越えなくてはと丁寧に断った。


馬頭観音 峠道 雁山の墓

 この山道は2km弱だが、途中馬頭観音(写真左)や俳人雁山の墓(写真右)、ひげ題目の碑(写真下中)等いろいろな旧跡がある。ここはわずかな地元の人と東海道ウォーカーが歩くだけなので、箱根旧道以上にさびれていて江戸時代気分を満喫できる。ひょっとして江戸時代よりさびれてたりして。



峠道 ひげ題目 蔦の細道

 写真右でこの峠道も終わり。実はここには峠道が2つあり1つは今歩いてきた道。もう1つは「伊勢物語」で有名な蔦の細道がある。いつかこちらも行ってみたいものだ。

 ここから大きな通りを見ながら歩くと岡部宿となる。