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狭山台小 児童とのふれあい


夢来夢来は、毎年その年の4年生を迎え、福祉体験教室を行っています。
昨年度も、2学期に行いました。
編み物、洋裁、牛乳パックの椅子作り、パソコン、普段夢来夢来で行っている作業を体験します。
その他、ガイドヘルプ、車椅子体験、盲導犬ネネちゃんとのふれあい(下記参照)等、他ではできない体験の数々。
一番の目的は、障害者と児童との交流です。


子供たちは、いくつかのグループに分かれ、障害者、ボランティア達と和気あいあい、語り合いながら作品作りに励みます。
出来上がった作品は、児童たちの手によりまとめられその成果を保護者たちの前で学習発表します。
その発表会に夢来夢来も招待されます。
子供たちがしっかり学んで呉れていることに夢来夢来一同大感激。
教えている時の大変さもすっかり忘れているのでした。


育心教室の生徒さんとの交流も大事な行事です。
新学期が始まると、育心さんたちが、お手紙を持って挨拶に来てくれます。
夢来夢来も、手作りのプレゼントを用意して心待ちしています。
また、新じゃがができると、持ってきてくれたりします。


その他、入学式、卒業式、運動会、さまざまな行事を通して交流を深めています。





盲導犬ネネちゃんとのふれあい

2011年10月、盲導犬ユーザーの福井さんが「盲導犬を理解するために」のテーマで、狭山台小学校の4年生対象にお話をされました。
100名以上の小学生を前に盲導犬ネネちゃんといっしょに、ご自分の体験をおり混ぜながらのお話に、生徒さんたちも興味深そうに聞いていました。

福井さんがまとめられたレジメ「盲導犬を理解するために」を紹介します。



盲導犬を理解するために


●盲導犬の主な仕事

  @左側の目標物(壁など)に沿って歩く
  A段差を盲導犬ユーザー(使用者)に、止まることを教える
  B曲がり角で止まる
  C障害物を避ける


  この4つを組み合わせて、盲導犬ユーザー(使用者)の指示に従って
  誘導していきます。
  あくまでも、行き先やどの順路で進んで行くのかなど判断したり、 
  決定したりしているのは、ユーザー(使用者)です。
  盲導犬がいても、ユーザーは判断に迷ったり、困ったりする事はあります。



●町で視覚障害者に出会ったら


  @まず援助が必要かどうか  「お手伝いしましょうか?」 
   「どちらの方向に行きますか?」 などのように、声をかけて下さい。

  A説明する事は  「右・左」  「約何メートル先」 などというように、
    具体的に説明して下さい。

  B誘導する時は、視覚障害者が白杖又は、盲導犬のハーネス(胴輪)を
    持っていない側の斜め半歩前に立ち、
    視覚障害者に後ろから肘を軽くつかんでもらって下さい。



●盲導犬にはハーネスという胴輪が付いています


  これはユーザーとの連絡道具、いわば生命綱です。



●盲導犬と接する時には


  @ハーネスは生命綱なので、絶対に触れないで下さい。
  Aハーネスを付けている時は仕事中です。
    呼んだりなでたり、お菓子など食べ物を与えたりしないで下さい。
  B盲導犬は、かんだり吠えたりしないように訓練しているので
    犬が苦手な方でも、こわがらずにそっと見守って下さい。



●盲導犬は視覚障害者の歩行をサポートする大切なパートナー

  障害物を避けたり、段差を教えてくれたりするだけでなく、
  寄り添って共に歩んで行くことで、前へと一歩を踏み出す勇気や希望、
  そして自信さえもプレゼントしてくれます。


ハーネスをはずしているネネちゃん


福井さんのお話から、最後の「障害物を避けたり、段差を教えてくれたりするだけでなく、寄り添って共に歩んで行くことで、前へと一歩を踏み出す勇気や希望、そして自信さえもプレゼントしてくれます。」がしっかりと伝わってきました。

まだまだ盲導犬を含む補助犬に対する理解が充分とは言えない現状があります。

『補助犬は障害者の身体の一部であり、それを拒むことは障害者の社会生活を否定することにもなる』ということが、多くの人々の共通認識となるように、このような試みがきっかけとなると良いですね。



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