日本のロック


日本人のロックは、特にヴォーカルがパワー不足なのでストレス感じてしまうアーティストが多い中、
中には曲が素晴らしかったり、外国のヴォーカリストにパワー負けしないアーティストがいます。




スガシカオ


アイドルグループのスマップが歌った「夜空ノムコウ」の作詞者としても有名なスガシカオです。
バンドを従えての軽いロック調のサウンドも良いですが、なんと言っても生ギターかかえてフォークブルースっぽく歌う姿が魅力的ですね。
日本人でこの手の音楽をやるアーティストでは、珍しく存在感があるような気がします。

スガシカオの話しではないのですが、以前埼玉県の所沢駅前でギター抱えてストリートライブをしていた若者がいました。
雰囲気がスガシカオに似ていて、しばらく聴いていたことがあります。
あの若者はまだどこかでストリートライブやってるんですかね。


2007-11-07






喜納 昌吉


沖縄と音楽の好きな人にとっては避けて通れない、沖縄音楽界のシンボル的存在の喜納昌吉です。
代表曲は皆知ってる「ハイサイおじさん」です。
この曲がヒットしてた頃は、テレビで喜納昌吉がおちゃらけおじさんのごとくハイな気分で楽しそうに歌っていました。

しかし、もうひとつの代表曲「花」を歌う時は宗教的な雰囲気をも漂わせながら、難しい顔しながら歌っています。

どちらが本物の喜納昌吉なのかは知りませんが、いずれにせよ自由人的ムードがあるユニークな人です。
曲がどうのこうのよりも、生き方になんとなく軽い憧れと言うか興味がありますね。


2007-03-16 )



「ボーダレス・ジンジン」
喜納昌吉の妹(だったと思います)の三線、カッコよすぎ。









宇崎 竜童


宇崎竜童と言えばダウンタウン・ブギ・ウ"ギ・バンドのリーダーとして知られています。
ダウンタウンは初期のツッパリ路線を一転して正統派バンドとしても、数々のヒットを飛ばしてました。

姉が何枚かアルバムを持っていてのを聞いてたのですが、スローなブルースで素晴らしい曲がありました。
「裏切り者の旅」「あぁ、ブルース」などです。
ブルースとは言っても黒人ブルースではなく淡谷のり子のブルースに近いような曲です。

一世を風靡した山口百恵に提供してた曲を含めて、宇崎竜童は魅力あるキャラクターでした。
しかし、個人的にはそれらのヒット曲以上に思い出がある曲があるのです。
宇崎竜童には特別な思い出となっている曲があります。
私は数年前に静岡県の清水に住んでいました。
清水では夏に「港祭り」なるイベントが開催されます。
これの最大の催しが「港かっぽれ」と呼ばれる一大ダンス大会です。

数千人の老若男女がチームを作り、大通りを占領して近代的な盆踊りを踊るのです。
この一大ダンス大会に流れるメインの曲「港かっぽれ」が宇崎竜童作曲なのです。

まだ小さかった娘が近所の3B体操なる教室に通っていて、そこは毎年港かっぽれに参加していました。
そもそも3B体操とはジャズダンスっぽい体操であって踊りは得意とする分野です。

宇崎竜童作曲の「港かっぽれ」を赤いユニフォームを着た娘達チームが踊っている姿は、清水時代の最大の思い出となっています。


2006-09-29 )










キャロル


私がまだ義務教育時代にデビューした日本においては伝説のロックバンドです。
矢沢永吉やジョニー大倉がツバを飛ばしながらロックンロールを演奏してました。

当時はリーゼントに革ジャンでツッパリイメージのバンドだったので、「カッコ良いなぁ、このバンド。」とは思ってはいても、なかなか堂々と聞くことが出来なかったのを覚えています。

教室で彼らのヒット曲「ファンキー モンキー ベイビー」をリズムをとりながら聞いていた、我がクラスのツッパリ君がうらやましいかったりしたものです。


2006-07-11 )






サザン・オールスターズ


まだデビューしたばかりの時に、桑田佳祐が「青山学院の目立ちたがり屋でーす。」なんて言いながらおちゃらけてたのが、今や日本を代表するバンドになってしまいました。

しかし、私にとってはデビュー当時の印象が強すぎてサザンと言えばやっぱり「勝手にシンドバッド」なんです。
次に「いとしのエリー」なんですね。
これはよほどのことでも無い限り変わらないと思います。

それにしても、当時テレビで歌ってた桑田佳祐は、ほんとに何言ってんだか分からなかったですね。


2006-03-31 )






萩原 健一


ショーケンこと萩原健一は元テンプターズのボーカルとして、また俳優として有名です。
そのどちらも好きですが、一時期柳ジョージなんかとバンドを組んでツアーをしていた時があります。
柳ジョージのオリジナル曲やボロのヒット曲「大阪で生まれた女」などを、黒っぽく、かつ渋く歌ってました。

その歌い方や歌っている時の表情がかっこ良かったですね。
あの2枚組ライブ盤は日本人アーティストのライブ盤の中ではお気に入りの一つです。
「どうしようもないよ」の裏声使った歌い方はしびれちゃいました。

2006-03-24 )



この動画は柳ジョージらとツアーしてた頃のTVでのライブ映像だと思います。
私はこのTVを見て一気に萩原健一ファンになりました。









カルメン・マキ&OZ


カルメン・マキといえば、私と同年代以上の人は「時には母のない子のように」を歌ってたフォークシンガーを思い出すでしょう。
ここで紹介するカルメン・マキは、勿論そのフォークシンガーと同一人物なんですが、OZというバンドを従えてフォークではなく本格的ロックシンガーとして活躍していたカルメン・マキです。
私は日本のロックバンドはあまり詳しく無いのですが、女性ロックボーカリストでは屈指のパワーの持ち主ではないでしょうか。

私が通っていた高校のそばに、たまに「カルメン・マキ&OZ」と側面に大きく描かれたトレーラーが停まってました。
なにかバンドと関係ある場所だったのか、たまたまトレーラーの駐車場だったのかは不明ですが、なんとなく得した気分になりました。

カルメン・マキは日本人離れしたパワフルな声をしてますが、最もそれが現れたのが「閉ざされた街」だと思います。
スローテンポなヘビーなサウンドをバックに、カルメン・マキの迫力満点なボーカルがかぶさります。
いかにも当時のヘビーロックバンドが好みそうな音ですね。

2008-10-26
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閉ざされた街 」。
この動画もNHKだかでTV放映されたライブだと思います。しっかりと見てました。
この動画はYoutubeでしか見れません。








サディスティック・ミカ・バンド


高校時代だったか中学の頃だったか忘れましたが、当時としては珍しく海外でも活躍するサディスティックミカバンドなるロックバンドが活躍してました。
「タイムマシンにお願い」などの軽快なロックも楽しかったですが、「ファンキーマージャン」や「マダマダ産婆」などちょいおふざけが入った歌詞を真面目そうなロックで演奏してる曲も良かったです。
それと「ピクニックブギ」「サイクリングブギ」などノー天気なブギも楽しいですね。

このバンドは加瀬和彦をリーダーに、後に大活躍する高橋幸宏や高中正義が在籍してました。
日本初の海外でも通じるロックバンドだったんではないでしょうか。

2008-02-12
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サディスティックミカバンドではないのですが「タイムマシーンにお願い」








SHOYA


すでに解散してしまってますが、日本の女性ハードロックグループでは、人気・実力共に備わった稀な存在でした。

女性だけのバンドだと、どうしてもパワー不足が見え見えになってしまうことが大部分でしたが、ボーカルの寺田恵子をはじめ、外国の女性バンドに匹敵する迫力がありました。
アップテンポのハードロックから、スローバラードまで実にカッコ良く歌ってました。
特に「Outerlimits」は個人的にベスト女性ハードロックアルバムですね。

それとこれ系には絶対的必要条件であるルックスも「ハードロックねえちゃん」って感じで決まってましたね。


2007-05-07 )






椎名 林檎


東京事変のヴォーカリストでもある椎名林檎です。
ソロで名前が売れているのに、あえてグループを作って活動しているあたりが、いかにも椎名林檎らしいです。

10年近く前、メディアにバンバン取り上げられていた頃には新譜の発売日ともなれば、CDショップの店頭は椎名林檎一色になるくらい人気がありました。
このスゴイ人気が本人にとって気持ち良かったかどうかは知りませんが、J−POPにあまり興味の無い私にとっては、この時期がなくて、いきなり東京事変だったら全く名前を知らなかったでしょうし、聴いてもいなかったと思います。

何の曲かは忘れましたが、テレビで紹介されたプロモーションビデオで着ていたナースの白衣は、椎名林檎の今で言うコスプレ用の私物だったそうです。
それを聞いたテレビの女子アナだったかゲストの女性タレントだったかが「自分用の白衣を持ってるなんてスゴイ。」なんて言ってました。
当時は私も全く同感でした。
同時に「椎名林檎」の面白さが頭にしっかりとインプットされました。
椎名林檎の思う壺にずっぽりハマってしまった私でした。


(2011-05-22 )






リヴ・ムーン (LIV MOON)


日本発の本格的シンフォニックメタルバンドを見つけました。
LIV・MOONという元宝塚歌劇団雪組男役で、在団中の芸名は、神月 茜が中心になったバンド(ユニット?)です。
このバンドではAKANE LIV(アカネ・リヴ)と名乗っています。

先日、新宿TSUTAYAをぶらぶらしていたら、けっこうカッコ良いシンフォニック・メタルが流れていました。
かなり本格的歌唱力の女性ヴォーカルは、日本語であることに気付き、ちょっと驚きでした。

日本のシンフォニック・メタルやゴシック・メタルバンドは、欧米のバンドに比べると、実力的にかなり落ちると感じていただけに、興味がわきました。
店員さんに「今流れているのは誰ですか?」と聞いたらLIV・MOONだと教えてくれました。
勿論その「GOLDEN MOON」なるCDを借りました。

そのAKANE LIVはやはりというか、純粋な日本人ではなく父親はポーランド系スウェーデン人らしいです。
オペラティックで日本人離れした歌唱力は”4オクターブの美神”と呼ばれているらしく存在感抜群です。
偶然聴いたナイトウィッシュの「THE PHANTOM OF THE OPERA」に衝撃を受け、シンフォニックメタルに進んだそうですが、ナイトウィッシュのターヤに追いつけ追い越せってとこでしょうか。

バックの演奏もけっこう様になっていて、ライブではどうか知りませんが、スタジオ盤では欧米のバンドにも匹敵するかと思えるような素晴らしい演奏です。
まだ発表されたアルバムは少ないですが、頑張って欲しいですね。









人間椅子


「ビギン」や「たま」などと同じテレビの「いかすバンド天国」、通称「イカ天」というアマチュアバンド勝ち抜き番組から人気が出始めた青森県出身のバンドです。
イカ天の頃はベースの鈴木研一がネズミ男のような衣装を着て妖怪風の風貌でミーハー的人気を得ていました。
歌詞も当時としては小難しそうな言葉を羅列して「文芸ロック」なんて呼ばれてました。

そのイカ天ブームが去ってからは、私はしばらくは全く噂を聴きませんでした。
ところが数年前にネットで「ドゥーム」のキーワードで検索してたら人間椅子が表示され、「ん?、人間椅子?、ドゥーム?、人間椅子ってあの人間椅子?」なんて感じで人間椅子がまだ活躍していることを知りました。
さっそく、Youtubeでライブ映像を見ると、間違いなく20年前にイカ天に出ていた人間椅子です。
そして、アングラ的歌詞とサウンドは昔の延長線上にあり、確かにドゥームと言われればドゥームです。
ただヨーロッパ的なゴシック調ドゥームではなく、ブルースっぽいものですが、なかなかカッコ良く演奏してました。


最近?のライブ映像。曲は「りんごの泪」。これもイカ天で演奏された曲です。












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