ジャズ (ピアノ)


ジャズプレイヤーと呼ばれる人達が演奏する音楽は、大きく本来のアコースティックによるものと、
シンセサイザーで電気処理された音やロックを取り入れた音楽に分けられます。
私はどちらも好きですが、特にお気に入りは前者のアコースティックではコルトレーン、後者ではハービー・ハンコックですかね。
どちらの音楽にせよ、ジャズ屋さんの演奏は安心して聴き入ることが出来るし、
気分が落ち着いている時にじっくり聴く音楽としては最適です。





ハービー・ハンコック (Herbie Hancock)


なんだかんだでジャズピアニストでは一番聞いているアーティストです。
姉が何枚かレコードを持っていたことが聴き始めたきっかけです。
それと私が学生時代に、マイルス・ディビスグループの卒業生達で活動していたVSOPなる人気ユニットの中心メンバーであり、コンサートにも行ったりしてました。

ハービー・ハンコックはアコースティックなジャズが本職ですが、一般的にはグラミー賞にも輝いた「ロック・イット」が代表するようなエレクトリックサウンドの方が有名かも知れません。
「ロック・イット」をはじめ、最もヒットしたビル・ラズウ"ェルがプロデュースした音楽も好きですが、アコースティックな「スピーク・ライク・ア・チャイルド」やエレクトリックサウンドを取り入れ始めた頃の「マン・チャイルド」なんか良いですね、やっぱり。


2006-10-31 )



アルバム「MAN-CHILD]の中の名曲「HANG UP YOUR HANGUPS
当時の先端の演奏です。実に楽しそう。









セシル・テイラー (Cecil Taylor)


最近はどうしているんでしょうか。
だいぶ前にフリージャズピアニストの山下洋輔をよく聴いていた頃に必然的に聴き始めたのがセシル・テイラーです。
山下洋輔の本にちょくちょくフリージャズの神様みたいに賞賛されていたので何枚かのアルバムを聴きました。

録音状態のせいなんでしょうか、思い込みのせいなんでしょうか、山下洋輔から暖かさを抜いたような音です。

数ある作品の中でも極めつけは「アキサキラ」という2枚組のアルバムです。
2枚組で1曲なんですが、どこをどう聴いても、ただ単に適当にピアノを早弾きしているとしか思えないのです。
リズムも無く、メロディも無い(と思える?)ピアノとかドラムが勝手気ままに音をだして、約1時間、延々と続きます。
「これはこの様な音楽なんだ」と、思って聴かないと、ただの雑音に聞こえてしまいます。

とりあえず、世の中にはこんな音楽もあるんだよと、知っただけでも貴重です。


2007-02-05 )










チック・コリア (Chick Corea)


チックコリアとは様々な音楽を手掛けるジャズピアニストです。
リターントゥフォーエバーでのエレクトリックサウンドから、ゲイリーバートンとの美しいアコースティックサウンドまで実に多才な人です。

私は学生時代に田園コロシアムで毎年開催されていた Live Under The Sky でチックコリアを見ました。
この年のLive Under The Sky、過去現在通して私が見たベストのコンサートです。

バンドはチックコリアが主体になって組まれた、このコンサート限りのグループでした。
当時クロスオーバーと称されていたロックを取り入れたジャズが中心なんですが、とにかくメンバーが半端じゃないんです。
ピアノは勿論チックコリア。ギターがジョンマクラフリンとラリーコリエル、ベースがスタンリークラークとアンソニージャクソン、ドラムにサイモンフィリップス、そして日本から渡辺貞夫、日野皓正、本多俊之と当時の世界的プレイヤーが集まりました。

今でもこのメンバー揃えばものすごい演奏になることは間違いないでしょう。
最後に演奏した「タクシーブルース」、最高でした。


2005-12-01 )


チック・コリアとは40年前あたりはマイルス・デイビスなどと共演していたベテランジャズピアニストです。

「リターン・トゥ・フォーエバー」などエレクトリックサウンドも人気ですが、私的にはアコースティックジャズの方がパワーがあり好きです。
アコースティックでもキレイなのに、エレクトリックサウンドだとキレイ過ぎてしまって。。。

チック・コリアのアコースティックジャズは、各楽器がジャカジャカ音を出しながらも、何故だか力まずに聴けてしまいます。
フリー色が強いアルバムもありますが、基本的にはブルース色があまり無い、美しいメロディーラインが主体のアルバムが多いです。

その極みがチック・コリアアコースティックバンドによるライブ盤「アライブ」です。
「これって本当にライブ?」って感じのとにかく凄いの一言しか思いつかない程の感性とテクニックです。
洪水のごとく出て来る音が、決まるときはビシッと決まり、スイングするときはスイングしまくりで、にぎやかジャズ好きな私にはピッタリなアルバムです。
それにしてもライブでこんなにビシッとされては「これぞプロ」って感じで、中途半端なジャズ屋さんはやる気無くしちゃいますよね。





ありました。80年の Live Under The Skyでの「タクシーブルース」。
残念ながら動画はありませんでしたが、思い出いっぱいです。

この音源はおそらくFMからのエアチェックと思われます。
私もカセットに録音してました。
いつのまにやらどこかに行ってしまいましたが。。。








キース・ジャレット (Keith jarret)


ジャズピアニストのキース・ジャレットがお決まりのゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットとのトリオで発表したライブ盤です。
編集盤もあるようですが、何と言っても6枚組コンプリート盤が最高です。

どの曲もサラッと聴くと同じような普通のピアノトリオで、同じようなテンポなので飽きてしまいそうですが、そこはキース・ジャレット。
実にバラエティーに富んでいます。
何がバラエティーかと聞かれてもよくわからないんですが、とにかく同じような音であっても違うのです。
平均的な7、8分の長さの曲より、20分以上演奏している「Autumn Leaves」や「Desert Sun」なんかは、本当にのめり込んでしまいそうなくらいに美しいです。

それと誰もが最初は耳障りであろう、キース・ジャレットの酔っ払ったおっさん風の鼻歌もふんだんに聴くことができます。
この「鼻歌」こそキース・ジャレットの全てではないかと思える今日この頃です。

2008-10-31  )



「Autumn Leaves」








ゴンザロ・ルバルカバ (Gonzalo Rubalcaba)


ゴンザロ・ルバルカバという難しい名前のジャズピアニストです。
曲によってかなり雰囲気が違います。
超速弾きの連続かと思えば、イージーリスニングのようなバラードも多く、やや散漫な気さえしてしまいます。
私は断然超速弾きの方が好きですが、そのような曲は初期のアルバムに多く、それ以降は少なくなっているようです。
実は私はジャズのバラードって全く良さがわからないっていうか興味無いんですよね。
有名なコルトレーンの「バラード」も聴こうとすら思ったことが無いのです。
まだジャズの面白さの半分もわかっていないんだと思います。

それにしても高音域での速弾きって、アニメに出てくるネズミの駆け巡る効果音を思い出してしまいます。
トムとジェリーのアニメのようにネズミが駆け巡る光景を思い浮かべながら聴く「Circuit」は快調そのものですね。

2008-08-19
 )










V .S


マイルス・デイビスグループの卒業生が集まって、アコースティックなジャズをワイワイガヤガヤと演奏しています。
中心はピアニストのハービー・ハンコックで、フレディー・ハバード、ウエイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスとおなじみのメンバーが顔を連ねます。
本来イベントのために臨時に集まったグループなので、曲はオリジナル曲ではなく、それぞれのメンバーのお得意ナンバーが続きます。

ハービー・ハンコックの曲が中心ですが、その中でも「Live Under The Sky」の1曲目「Eye Of The Hurricane」は絶品です。
特にロン・カーターが良いですね。
このライブでのロン・カーターはベースが響き渡ってます。
ジャズの専門家的にはどのような評価されているのかわかりませんが、とにかくここでのロン・カーターは抜群にカッコ良いです。

それとベスト盤的要素が大きく聞き慣れているためか、このメンバーの演奏ってどんな曲でもリラックスして聴き入ることができます。
私にとってはコルトレーンなどのように海賊盤でも良いので、更に知りたくなる数少ないアーティストのひとつです。

2009-02-20  )



「Eye Of The Hurricane 」
サックスはジョー・ヘンダーソンです。








ケニー・バロン (Kenny Barron)


いろんなアーティストと共演しているジャズピアニストです。
自分のリーダーアルバムはあまり多くなく、スタン・ゲッツやロン・カーターなどの一流アーティストとの共演は数知れずあります。
何故、自分のリーダーアルバムが少ないのかは知りませんが、少ない中でも「Bradley」でのライブ盤は絶品です。
なんかジャズクラブが似合うピアノで、アップテンポからスローまで、実に心地よい音が続きます。

それと私が最初にケニー・バロンを知ったのはロン・カーターの「ピッコロ」という、やはりジャズクラブでのライブ盤です。
ここでのケニー・バロンは先の「Bradley」よりも魅力的な、何度聴いても飽きない何かがあります。

余談ですがアルバム「BradleyU」でのセロニアス・モンク作の曲とケニー・バロン作の曲のテーマ部分はテンポが違うだけで、ほとんどいっしょだと思うのですけど、これってありなんでしょうかね。
なんかジャズの世界のおおらかさみたいなのを感じてしまいます。

2008-12-21  )






ニューヨーク・トリオ New York Trio)


なかなか渋いジャズピアノトリオです。
初めて聴いた「Blues in the Night」がなんとも良い雰囲気で、暗い照明で木製のテーブルが並ぶジャズクラブで、アルコールを手にひとりでジャズを聴き入る自分を想像してしまいます。
実際はそんな所にひとりで行ったことはライブに数回行っただけで、ただバカ面して聴いていたことくらいしか無く、ジャズ屋独特の「渋さ」なんて全然無いのですけどね。

ニューヨーク・トリオは私の好きな「黒人ブルース」を感じることができるんです。
ジャズブルースの定義って、ジャズ素人の私にはわかりませんが、ギターと歌を中心とする俗に言う黒人ブルースとは雰囲気的に違うように思えます。
でもニューヨーク・トリオはひとつひとつの音が重くて、タイトル通りの「Blues in the Night」なんです。

このアルバムに限らずブルース色はやや薄れますが、他のアルバムもピアノ・ベース・ドラムのそれぞれの音が重くて、わかりやすい旋律のわりにはズシンズシンとアンダーグラウンド的雰囲気が伝わってきて好きですね。

2008-06-25  )










グレート・ジャズ・トリオ Great Jazz Trio

ハンク・ジョーンズを中心としたピアノジャズトリオです。
非常に分かり易いジャズで、BGM的に聴けてしまいます。
ずい分前からこのグレート・ジャズ・トリオは存在しましたが、実は学生時代にライブを見に行ったことがあるのです。
ピアノはもちろんハンク・ジョーンズですが、ベースにロン・カーターでドラムがトニー・ウィリアムスでした。
その頃はハンク・ジョーンズってあまり知らなかったので、ロン・カーターにトニー・ウィリアムスとくればピアノはハービー・ハンコックが良かったなぁとか思ってました。
そのせいかこのライブのことをほとんど覚えてないんですよね。
トニー・ウィリアムスが黄色い服で黄色いドラムをたたいていたような気がします。

あれから数十年が経った今頃になってちょぼちょぼとハンク・ジョーンズを聴いています。
最近聴くジャズでは最も分かり易く、「普通のジャズ」って感じが良いですね。

2008-05-11  )










マッコイ・タイナー (McCoy Tyner )


ジョン・コルトレーンのグループで活躍した60年代を代表するジャズピアニストのひとりです。
全盛期のコルトレーンのバックには、このマッコイ・タイナーとドラムのエルビン・ジョーンズは必ずと言って良いほど名を連ねていました。

ただコルトレーンを抜きにした自身のリーダーアルバムにも、素晴らしい作品がたくさんあります。
「Today and Tomorrou」や「Time for Tyner」など録音状態にやや難ありですが、一曲一曲がしっかりと完成していて、発表当時は現代風ジャズの先端を行っていたのだと思います。
また、私が学生の頃に聴いたニューポートジャズフェスティバルのライブ盤は軽快なテンポの曲が多く、ジャズ初心者の私にはぴったりだったと記憶しています。

最近なんかのホームページで、マッコイ・タイナーのピアノはタラタラとしたピアノと書いてありました。
なるほど言われてみるとタラタラとの表現は合ってるかもしれません。
でも、このタラタラ感が良いんですよね。

2009-10-30  )










エディ・ヒギンス (Eddie Higgins


スタンダードや有名ヒットソングを中心に聴きやすいジャズで人気のピアニストです。
あまりクセがないので(私にはそう思える)10枚程度のアルバムを聴いてますが、アーティストとしての印象は薄いんです。
しいて特徴をあげると、ピアノのひとつひとつの音がやさしいながらもしっかりと聞こえることでしょうか。
なんて素人の私があまり通ぶったこと言ってもしょうがないんですが。

それよりこの人が演奏しているのだから、ワケわからない変な曲ではなく、最低でもそれなりに楽しめる曲だろうとの安心感があります。
「You And The Night The Music」、「Autumn Leaves」、「You And Could See Me Now」などスタンダードはこうでなくちゃ的な音は、私にとってヨーロピアン・ジャズ・トリオとともに、休日朝のBGMの定番になっています。

エディ・ヒギンスのアルバムを選ぶにあたって、面倒くさいことがあります。
ベスト盤やら編集盤がたくさんあって、しかもCDジャケットも同じようなので、聴いてみたら以前聴いたことのある曲のオンパレードだったりします。
選ぶ時はしっかり確認した方が良いですよ。

2009-11-16  )










ケニー・ドリュー (Kenny Drew )


けっこう年を取ってからも、スタンダードを中心に多くの作品を発表しているジャズピアニストです。
それらのアルバムはなんか簡単にサクッと作った風で、聴きやすいけど「あまりに普通」なのが欠点のような気がしています。

ところがです。ところが晩年(亡くなる一年前?)のライブを記録した「At the Brewhouse」は絶品です。
あのスタンダードをさらさらと弾いていた人とは別人のごとく、ハードにスイングしまくりの演奏を披露してくれています。
こちらが本来のケニー・ドリューの姿ではないでしょうか。

ピアノトリオですが、とにかく3人のジャズバトルが続きます。
特にベースのニール・ペデルセンは録音のせいもあるのでしょうが、エレクトリックベースではないかと思えるほどドライブしてます。

こんなスゴいプレイができるのに、なんであんなさらさらとした・・・、いやっ、それは置いといても年老いてもあれだけのパワーが出せるのは驚きとしか言いようがありません。

2009-12-08  )






スティーブ・キューン (Steve Kuhn)


クラシック音楽の臭いがしながらも、軽快なタッチが心地良いジャズピアニストです。
「ヨーロッパ風」とでも言うのか分かりませんが、アメリカ黒人に感じるブルース色がほとんど無く、ヨーロッパの白人に多いクラシック色が強いアーティストです。

名前からして高尚っぽいスティーブ・キューンですが、音楽の方も負けじと高尚っぽいです。
アルバム「Easy To Love」などは適度にジャズでありながらも、ピアノ本来の音色のごとくキレイな雰囲気があります。

それとスティーブ・キューンもそうなんですが、エディ・ヒギンスやニューヨーク・トリオなどピアノトリオのCDジャケットはキレイな女性が色っぽい表情をしたのが多いのですが、何故なんでしょうかね。
CD屋さんでジャケットを見て、「こんな綺麗な女性が演奏してるのか」と思わせておいて、ライナーノーツなんかを見たら演奏してるのは実はおじいちゃんだったなんてことが絶対にあるはずです。
私も昔はありました。
皆さんも気をつけましょうね。

2010-01-11  )



「Trance」
美しいピアノ曲。スタンウェイのピアノが映っているだけの動画ですが、この曲にピッタリ。









ヨーロピアン・ジャズ・トリオ ( European Jazz Trio )


メジャーでは最もクラシック色が強いジャズピアノトリオだと思います。
なにしろ「クラシックス」なる2枚組CDを2度も出せるほどですから。

合計4枚のジャズ風味クラシック集は聞き覚えのある名曲が次々と現れます。
変なクセが無く、けっこうストレートにジャズアレンジになっているので、ジャズファンも素直に聴けてしまいます。

クラシックやジャズスタンダード以外にも、ビートルズやローリングストーンズなどのロックやポップスの名曲をジャズアレンジしたりで、かなりの数のアルバムが発表されています。
どれも聴きやすく「思い出の名曲」を聴くならばヨーロピアン・ジャズ・トリオがいち押しアーティストですね。

ただ特徴がハッキリとは私にはわからないので、同じような楽器編成で同じような曲を演奏しているエディ・ビギンズと区別がつかないのですけどね。

2010-02-23  )










オスカー・ピーターソン (Oscar Peterson


30年以上前、日本では最も人気のあったジャズピアニストのひとりだったと思われます。

私が高校時代に様々な音楽を聴く音楽の授業がありました。
そこで先生がオスカー・ピーターソンのレコードをかけようとしたとき、あまり軽音楽とは縁が無さそうだったクラスメートが「おっ、オスカー・ピーターソン。いいねぇー。」と、おれはジャズがわかってるんだ風に、ちょっと自慢げに言ったのです。
当時、ジャズを聴いている高校生なんか私のまわりにはいなかったので、そのクラスメートがちょっと大人に見えたと同時に、少しばかり悔しかったのを覚えています。

さて、オスカー・ピーターソンは多分かなりの数をレコーディングしていると思うのですが、ギターのジョー・パスと一緒にやっていた60年代頃が個人的にはぴったりきそうです。
ごちゃごちゃ言わないでジャズは楽しくなきゃ、なんて感じの単純明快な2人の演奏は「いかにもジャズ」ですよね。
でも多くのレコーディングは、いかんせん古くささを感じてしまうのも事実なんですけど、これは仕方ないですね。

2010-03-24  )










ダン・ニマー (Dan Nimmer)


ダン・二マーはウィントン・マルサリスグループで名を知られたピアニストです。
私はジャズに関して、パックで演奏しているプレイヤーにあまり興味がいかないので、マルサリスのリーダーアルバムの内、どのアルバムでダン・二マーがピアノを担当しているのかわかりませんが、次代を担うジャズピアニストであることは間違い無さそうです。

ダン・二マーが敬愛するウィントン・ケリーに捧げたアルバム「ケリーブルー」は良いです。
ピアノトリオによる録音で、ファンキーなピアノが満喫できます。
なにしろ十数曲収録されてて、バラードが一曲しか無いのです。
落ち着いてバラードを聴くといった心のゆとりを持ち合わせていない私にとってはナイスアルバムです。

このアルバムに限らす、ファンキーと言えばファンキー、俗っぽいと言えば俗っぽいフレーズが多いですが、気分転換にはもってこいなジャズピアノです。

若いプレイヤーが頑張って演奏しているのは、それだけで応援したくなります。
最近ジャズ界もデフレ傾向ですからね。

2010-10-06  )










ビル・エヴァンス (Bill Evans)


ジャズピアニストの大御所のひとりであるビル・エヴァンスは、若くして亡くなってしまいましたが、ジャズ界に多大な功績を残したことではジョン・コルトレーンにも匹敵するそうです。
実は私はビル・エヴァンスの凄さがよくわかっていません。
アルバムは何枚も聴いているのですが、名盤・名演奏と言われているので聴いてみただけで、本当のところ何が良いのかわからないのが事実です。

ただ、めちゃくちゃに優しい音であるとは思います。
他のピアニストと同じ楽器ではなく、別の楽器かと思えてしまうくらいに、私のような素人でも優しい音だとわかります。

基本ジャズは、音が洪水のごとくガチャガチャと賑やか、かつスイングしている楽曲が好きなので、ビル・エヴァンスのように語りかけてくるようなジャズはそれほど聴きません。
しかし「His Last Concert in Germany」や「The Brilliant」など亡くなる直前に録音されているライブ盤は音もクリアで聴きやすく、私にとっては俗に言う「癒しの音楽」です。




亡くなる1年くらい前のライブ映像です。曲は「Someday My Prince Will Come」