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六地蔵 (雑記)
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今年になって数々のお寺巡りをしています。 それらお寺の半分位の割合でお地蔵さんが6体並んでいる六地蔵があります。 仏教では地獄と極楽という考えがあり、この現世においての行いによって刑を受けなければならないと言われています。 この刑を受ける場所が、一番上から天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄の六種類に分けられいます。 これを六道といいます。 その六道の中で最も極楽に近いのが天上、最も極刑の場が地獄です。 六道で苦しんでいる者たちを救う為に、六道の世界に行ってそれぞれの救済をしているのが六地蔵なのです。 実は行ったお寺に六地蔵があれば、必ず写真を撮ってました。 これは六道がどうだとか信仰がどうだとかではなく、単純に6体のお地蔵さんがずらっと並んでいるとなんか絵的に魅力があるからです。 もう少し増えたら、そんな写真を集めてホームページにコーナーとしてアップしようかなと思っています。 新しいお地蔵さん、古いお地蔵さんといろいろいますが、なかには6体並んでいるのではなく、一枚の板状の石に6体が一緒に彫られているものや、3体ずつ向かい合っているものなど多様な六地蔵があることも知りました。 六地蔵がある場所は現在はお寺が多いようです。 昔は集落近くの道端に並んでいたものが、道路の拡幅などで行き場の無くなり、お寺に引き取られたのが多いとのこと。 また平成になってからの新しい六地蔵も多く、これはほとんどが始めからお寺が本籍地です。 6体が並んでいる六地蔵が本来なんでしょうが、7体並んでいるのも良く見かけます。 どうやらお寺に移設した際に他のお地蔵さんや観音様と一緒に並べたのが多いらしいです。 真ん中にやや背の高いお地蔵さんを据えて、両脇に3体ずつ六地蔵を配置するとシンメトリーになって見た目も安定します。 よだれ掛けをしているお地蔵さんをよく見かけます。 詳しくは知りませんが、幼くして亡くなった子供達は賽の河原で鬼にいじめられて、大きな声で泣きながら逃げまわります。 なぜ鬼がいじめるかというと、親よりも早くここに来ることは、罪なことだからです。 幼子を亡くした親が、その子が使っていたよだれ掛けをお地蔵さんに掛けて祈れば、その子を守ってもらえると信じられていたからのようです。 またよだれ掛けが殆ど赤いのは、あの世で我が子を見つける目印になるからだそうです。 ですから、母のにおいの付いた肌着で作ったそうです。 いずれにせよ六地蔵に限らず、石仏一つ一つに意味と歴史があるんです。 うーん、奥が深すぎてとても理解できませんけど。 |
2006.10.07 |
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