②広瀬浅間神社境内 養蚕神社


所在地 上広瀬983-2
    

<広瀬浅間神社>
 
万延元年(1860)に安産、鎮火、養蚕業の発展を祈願して、上広瀬・下広瀬の富士講(ふじこう)により創建された。
河岸段丘を利用して造られた富士塚で、頂上には「富士浅間宮」(ふじせんげんぐう)と刻まれた石碑が建てられている。鳥居のある登り口から入ると、1合目から丁石が模してある。
祭神は、木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)などである。
 

<養蚕神社>

慶応2年(1866)9月に建立された。
入口の鳥居から登り、2合目を上がった辺りの左手に養蚕神社がある。この神社の前で火祭りの日に「おたきあげ」がおこなわれる。
 

*火祭り‥毎年8月21日行われている。

富士吉田市に鎮座する富士浅間神社北宮の鎮火祭を模倣したしたもので、「おたきあげ」と称して木の枝を円柱状に束ねた護摩木(ごまき)を燃やす。
2か所のうちの1か所が養蚕神社前である。大きいお焚き上げは、4合目を上がった庚申堂前の広場で、養蚕神社前はやや小ぶりのお焚き上げである。
護摩木の材料は桑の木で、養蚕が盛んだった頃はどこにでもあり容易に手に入ったが、最近は手に入れるのに一苦労し、ほかの地域から取り寄せているそうだ。
火祭りは狭山市指定文化財である。


広瀬浅間神社




境内社 養蚕神社