⑤愛宕神社(峰)境内 蚕影神社


所在地 狭山1884-1


〈愛宕神社〉

伝承によると、江戸時代初期に当地を知行していた小笠原太郎左衛門安勝が、守護神として勧請(かんじょう)したといわれている。小笠原家は、沢村、田中村、峯村一帯を知行しており、天岑寺に代々の墓地がある。 *(峯村・田中村は現在の「狭山」地区)
本殿は宝暦7年(1757)に小笠原太郎左衛門廣芬(ひろよし)が寄進したものである。棟の部分に宝暦7年の年号があり、本殿の裏にはこの神社を建てたと思われる「荻野萬次郎」という人物名がある。
覆い殿(おおいでん)の中の右隣には八坂神社が祀られている。入間川八幡神社の例大祭(天王さま・獅子舞)には、どちらにも奉納される。
  

〈蚕影神社〉 
 
創建については不明である。
茨城県筑波山ろく(現茨城県つくば市)にある蚕影神社(こかげじんじゃ)を勧請したと推察され、幕末から明治にかけて養蚕が盛んだった頃に創建されたと思われる。
祭神は、稚産霊神(わかむすびのかみ)、埴山姫命(はにやまひめのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめんのみこと)である。
蚕の神である「おしらさま」はネズミ退治をしてくれるということで、荒神様(こうじんま)と共に信仰された。峯、田中や、加佐志、東三ツ木方面の養蚕農家も大勢参拝したという。



左 蚕影神社  右 愛宕神社




境内社 蚕影神社