⑦梅宮神社境内 蚕影神社


所在地 奥富508番地の2


〈梅宮神社〉

広瀬神社と並んで市内で最も古い神社である。創建は古く、承和(じょうわ)5年(838)といわれ、京都右京区の桂川沿いに鎮座する梅宮(うめのみや)大社から分祀したものである。
祭神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)、大山祇(おおやまずみのかみ)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)である。
酒造、安産、林業、農業、交通守護にご利益ありといわれている。
 
*甘酒祭り  毎年2月10日・11日 

この祭りは、「頭屋制」(とうやせい)という関東地方では他に見られない珍しい運営形態で、
1200年前の平安の昔からそのまま継承して執り行われるところから、埼玉県指定文化財・無形民俗文化財に指定されている。
頭屋制とは、氏子を数組の頭屋に分け、そのうちの一組が一年を通してすべての祭礼を取り仕切ることで、甘酒祭の二日目に頭屋が引き継がれる。
そのほか狭山市指定文化財として、「桃園三傑図」や亀田鵬斎筆の「神号」、応永33年(1426)銘の「鰐口」(わにぐち)がある。
 

〈蚕影神社〉 

本殿北側の境内 向かって右から2番目
祭神は大宣都比売神(おおげつひめのかみ)である。
毎年3月の初午の日に祭礼が行われる。昔は、参拝者に白と黄色の団子がくばられた。
白い繭と黄色の繭を表す。黄色い繭とは「黄石丸(こうせきまる)」のことである。


梅宮神社




境内社 蚕影神社