⑩東三ツ木の薬師堂境内 馬鳴菩薩の石仏


所在地 東三ツ木8


〈薬師堂〉
 
本尊の薬師如来は、14世紀に当地を開いた金子国重の守護仏といわれている。
薬師三尊像(薬師如来・月光菩薩・月光菩薩)と薬師如来の眷属(けんぞく)である十二神将は、狭山市指定文化財である。

 
<馬鳴菩薩(めんみょうぼさつ)> 石仏

正面中央には「馬鳴大菩薩」と刻まれているのだが、崩れてしまいほとんど判読できな
い。正面右に「文化五(1808)戊辰(つちのえたつ)二月吉日」、正面左に「三ツ木村 講中」との銘がある。ここでの講中とは、「おしら講」と思われる。

馬鳴菩薩は中国の民間信仰に由来しており、貧しい人々に衣服を恵む仏といわれる。
わが国では、蚕神(かいこがみ)と呼ばれており、養蚕や機織りの神として祀られている。



薬師堂




境内 馬鳴菩薩の石仏