ヒップホップ編



ピップホップの明確な定義は知りませんが、「しゃべり」をリズムにのせるラップは画期的な音楽だと思います。

一昔前にはデビッド・ボウイの「ジーン・ジニー」やプレスリーでヒットした「ポーク・サラダ・アニー」などが
「しゃべり」を取り入れてましたが、ラップとは全く違う手法です。
黒人独特のリズム感とダンスを中心とする「見た目」がそれまでの音楽では表に出てきてませんでした。

数十年前に活躍したナイジェリアのフェラ・クティなんかに近いような気がします。
ルーツはアフリカンミュージックなんですかね。

黒っぽい音楽が好きな私にはピップホップは、いかにも現代的黒人音楽って感じで気に入ってます。





2パック (2pac)


この人が生きていたらラップ界はもっと凄いことになっていたかも知れません。
若くして亡くなってしまいましたが、今のようにラップが一般的に認められるようになったのは2パックの影響も大きかったと思います。

なにしろ重々しい黒っぽいラップなんですが、実にメロディアスなんです。
エミネムのような受け狙い的なアイデアが次々と現れるわけではなく、正統派(と思われる)の、ある意味普通のラップですが、軽く口ずさみたくなるような親しみやすさがあります。

2枚組の「All Eyez on Me」は私的にはベストラップアルバムのひとつです。

2007-07-25










コモン (Common)


フリージャズの雰囲気を織り交ぜたピップポップが特徴です。
ラップ、ジャズ、ブルースなどの黒人音楽をミックスした生の音重視のスタイルは、自分の世界に入り込んでしまうにはもってこいのアーティストです。

20年前くらい前に「前衛的音楽」とか呼ばれていたビル・ラズウェルなんかの演奏にラップを乗せた感じで、当時からこの手の音楽が好きだった私にはぴったりのアーティストです。

どのアルバムも当たり外れが無く、聴き応えがありますよ。


2007-05-25










ウォーレンG (Warren G)


ラップ系にありがちな「バカっぽさ」をあまり感じないラッパーです。
かと言ってインテリかと言うと、きっと違うと思いますが。

私のお気に入り曲である「アイ・ショット・ザ・シェリフ」はエリック・クラプトンなんかでも有名な元々レゲエの名曲です。
サビ部分はほとんどクラプトンと同じで、個人的に聴き慣れたフレーズが心地良いです。

軽過ぎず重過ぎずで、ラッパーの中ではけっこう気に入っているひとりですね。
アルバムごとに当たりはずれも少なくて、安心して聴けるのも良いところです。


2007-05-11










ジュラシック5 (Jurassic 5)


生の音を重視しながらも、アップテンポなラップナンバーが迫力充分なジュラシック5です。
ジャズっぽい演奏はザ・ルーツを少しばかりハードにした感じで、ラップ初心者から通な人まで楽しめそうです。

まだ発表されているアルバムは少ないですが、個人的にはかなりお気に入りなグループです。
特に「The Game」などは、ラップを知らない人に「これだよ、これ。これがラップって言うんだよ。」と教えてあげるには最適ではないでしょうか。

またジャス的要素が入った曲も多く、「Great Expectations」などはアンダーグラウンドの雰囲気が充満していて良いですね。


2007-05-02



ジュラシック5らしい「The Influence」








カニエ・ウエスト (Kanye West)


ラップやR&Bでのプロデューサーとして活躍しているカニエ・ウエストです。

自分自身でも「The College Dropout」など何枚かアルバムを発表しています。
これがまた聴きやすく、ポップ感あふれるナイスなラップアルバムになってるんです。
ラップでは良くある手法ですが、他人の曲を倍速にして大胆に使ったり、共演者が豪華だったりと、いかにも大物ラップ系プロデューサーらしいアルバムになっています。

ゴツゴツしたラップアルバムが多い中、サラッとした感じで「ちょっとラップでも聴いてみようかな」的な方にはおすすめです。


2007-04-02










ミッシー・エリオット (Missy Elliott


女性ではめすらしくゴリゴリのラッパーです。
女性だから聴きやすいかというと、そんなことはなく、私などは長時間聴いているとぐったりと疲れてしまいます。

ラップ界では何故女性が少ないのかはわかりませんが、歌詞の内容にも関係あるのかもしれません。
英語なので何を歌って(しゃべって)いるのか不明ですけど、たまに理解できる単語などはかなりきわどい意味の言葉があります。

そんな中で「My people」はシンプルなノリで、ミッシー・エリオットの曲では一番好きですね。


2007-02-21



「4 My People 」








ザ・ルーツ (The Roots)


バンド名「ルーツ」の通りヒップホップの原点のような音楽を演奏します。
アコースティックをベースにして、コンピュータによる電子処理を味付け程度に付け加えています。
バックの演奏は、一時期前衛的音楽で名を知られたビル・ラズウ"ェルの「ベースライン」などに通じる、ちょっとフリージャズっぽく、かつビートのきいたものが多いです。
それにラップをのせて「ルーツ」ならではの音楽になっています。

最先端のコマーシャル的なラップも面白いですけど、アコースティックを重視したヘビーなサウンドの「ザ・ルーツ」は最近の一番のお気に入りです。
「ラップはこうでなくっちゃ」って感じですかね。


2007-01-28










50セント (50cent)


いかにも「黒人」、いかにも「男」、を感じさせるラッパーです。
日本人ではこの音やメロディを作るのは無理だろうと思われるくらい育った環境の違いを感じてしまいます。

けっこう重々しい曲が続くのですが、ビルボードで全米ナンバー1ヒットが2曲もあるんです。
特に「In Da Club」はいかにも50セントって感じでカッコ良いですね。

それにしてもラッパーの名前(芸名?、ニックネーム?)って面白いですよね。
50セントとか2パック、Jay−Zなどなど。
ふざけてるのか真面目なのかわかりませんね


2006-12-30










LLクールJ (LLcoolJ)


LLクールJはヒップホップ界ではもうベテランになると思います。

アウトキャストなど最近の洗練されたアーティストと比較するとやや古くさく、そして荒っぽく感じますが、個人的にはけっこう好きなタイプです。
アップテンポの単調なリズムにラップが明るく乗っかる曲が楽しくて良いです。
これらは生バンドっぽい音も魅力なんですよね。
コンピュータ処理されてる音が前面に出てきている最近のヒップホップですが、LLクールJのような不器用そうなアーティストは結構貴重かもしれませんね。


2006-11-04










ネリー (Nelly)


全米ナンバー1ヒットの「ジレンマ」などのR&Bとラップの両刀使いです。

個人的にはラップ系の曲の方が好きです。
ネリーのラップは50セントのような、いかにも黒人っぽいラップではありません。
かなりメロディアスでR&B的アレンジをすれば充分ヒットが狙えるような綺麗なラップです。
その中でも「Pinp Juice」は大のお気に入りで、こんなメロディを考えられる人ってスゴい、とか思ってしまいます。

反面、あまり興味の湧かないラップは軽く聞こえてしまうためつまらなくなってしまうという欠点もありますけどね。


2006-10-16










アウトキャスト (Outcast)


2004年度グラミー賞受賞アルバムの「Speakerboxxx」。
2枚組ですが、ビッグボーイとアンドレのメンバー2人のソロアルバムがセットになっている感じです。

私はラップ色の強いビッグボーイの「Speakerboxxx」の方が気に入ってます。
ラップのメジャーであるエミネムや50セントより「歌」が上手いので聞きやすいです。
ブラスも多く取り入れており、アース・ウインド・アンド・ファイヤーがラップやっちゃったらこうなる、かな?
気軽に聞けるラップで最近のお気に入りです。


2006-06-01










エミネム ( Eminem )


最近のラップ系では最もメジャーなエミネム。
私も嫌いではないです。

ラップってたまに聞くには新鮮で気分良いのですが、毎日毎日聞いているとちゃんとしたメロディの音楽が聞きたくなります。
エミネムはポップ色が強いのでかなり聞きやすいですけどね。

私がエミネムの曲で一番好きなのは全米ナンバー1にもなった「STAN」です。
エミネムの曲の中では最もエミネムらしく無い曲かもしれませんが、めちゃくちゃ感情移入できそうな女性ボーカルの間に、ラップと言うよりナレーションのようなエミネムの声がマッチして独特の世界を作ってます。
なんかホッとしますよ。


2006-03-07










ブラック・アイド・ピース (Black Eyed Peas )


先日、たまたま社内で流れていた曲を聞いた女性アルバイトが「何、この曲。変なの。」と言った曲がありました。
ブラック・アイド・ピースの「My Humps」でした。
確かにユニークなフレーズが次々と現れます。
エミネムを更に遊ばせて、かつポップにした感じでしょうか。

娘が聞いていたので私も聞くようになったのですが、これがすごく楽しいヒップホップなんです。
男女で半々くらいの割合でボーカルを担当していることもあり、男っぽいごつごつしたイメージのラップもかなり聞きやすくなっています。

こんな軟派(?)なヒップホップも気軽に聞けて良いですね。


2006-02-22










ジェイ・ズィー (Jay-Z)


Jay−Zと書いてジェイ・ズィーと読む、ラッパーです。
ラップを世に広めた貢献者のひとりだと思います。
ビヨンセの旦那(彼?)としても有名で、ビヨンセのアルバムにも参加したりしています。

更に実業家としても大成功しており、いわゆる大金持ちの部類になります。
生い立ちはよく知りませんが、黒人のラッパーは貧しい家庭出身が多く、その様な環境にある人達には一種の憧れの的なんだと思います。

さて、肝心の音楽ですが、ラッパーにしては声が細く迫力不足のような気がしますが、メロディーの綺麗さは群を抜いています。
アルバム「Hard Knock Life」の収録曲「Can I Get A...」「Nigga What, Nigga Who」なんかは、かなり面白いフレーズが続きます。
ただ、やはり声の迫力という点では今一つの感があり、個人的にはウォーレンGとかNasあたりにこの曲を料理してもらいたいなんて思ってしまいます。

(2011-06-05 )