東海道ウォーク | 大磯ー小田原 |
広重東海道 (大磯ー虎ヶ雨) |
|
東の棒鼻より宿場を描く。 題名、虎ヶ雨とは、大磯を舞台とした曽我十郎と虎御前の悲恋伝説にちなんでいる。5月28日は曽我兄弟討ち入りの日で、曽我十郎の恋人虎御前の涙が雨となって降るという。 そのせいか宿場へ向かう人々は心なしかうつむき加減である。 |
大磯といえばロングビーチ。少なくとも私の頭にはこれしかなかった。東海道の宿場だったとはついこの前まで知らなかった。 しかし実際に歩いてみると立派な松並木をはじめ見所たくさんの区間である。海のそばを歩いていると思うだけでも気分が良い。「東海道」は字のごとく海が良く似合う。 |
大磯駅をスタートし、すぐに東海道に合流。その交差点を江戸方面に向かって写真撮影(写真左)。大磯宿の本陣跡(写真中)を確認する。すぐ先の地福寺には島崎藤村夫婦の墓がある。 数百メートルも歩くと鴫立沢がある。鴫立沢とは日本三大俳諧道場の一つだそうだ。いかにもそれらしいたたずまいだが、私のような短歌・和歌・俳句の類いにはとんとうとい者にとってはどれほどすごい所か把握出来ない。西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」で名高いそうだ。うーん、やっぱりよく分からない。 |
すごい松並木(写真左・中・右)が続く。舞阪の松並木もすごいが、ここのは舞阪の整備された木と違い自由奔放に育った松並木である。(ここの松が整備されていないということではありません。) |
松並木の先に滄浪閣(写真左)。伊藤博文の別荘だったところである。現在中華料理店になっている。昼食でも食べようかと思ったが、雰囲気と値段がお気軽東海道ウォーカーには似合わないのでやめた。 途中、鶴岡八幡のお守りが供えてある道祖神(写真中)を見つけた。何故かちょっと気に入って写真を撮った。 押切坂・一里塚を見ながら進むと車坂の下り。この車坂を歌った大田道灌・源実朝・阿仏尼の歌が記されている(写真右)。 |
立派な不動明王を乗せた大山道道標(写真左)を見つけた。その奥に秋葉山燈篭があった。割と綺麗になっているので誰かが掃除しているのだろう。 酒匂川を渡り1kmほど歩くと江戸口見付跡碑(写真右)がある。この碑には小田原城址江戸口見付跡とある。ここから小田原宿だ。 |