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はじめに

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私が石仏に興味を持ち出したのはつい最近です。
なんとなくお寺を見てたら様々な形や表情の石仏があることに気付きました。

それまで石仏どころかお寺や神社にもほとんど興味が無く、多くの人が京都や奈良に出掛けるのが不思議なくらいでした。

ただ旧東海道を徒歩旅行している時に、いたる所にお寺や石仏があり、信仰心が庶民の生活に深く入り込んでいることがわかりました。

また「日本の原風景」をテーマにした写真を撮りに、田舎を歩き回っている時は、道の傍らに立つお地蔵さんなどの石仏が、日本らしさを引き立たせる演出物件であることにも気付きました。
仏像は素材で大きく分けると木と石が双璧だとおもいます。
この2つの素材の仏像では、趣が大きく異なります。

まず木製の仏像はそもそもお目にかかること自体があまりありません。
お堂の中に置かれ、間近で見ることなどただの観光客には難しいものがあります。
しかし、細工が細かく精巧な彫刻は木製の方が数段上です。千手観音像などは素人目にもビックリするほど美しいものがあります。

それに比べて石仏はお寺や道端で簡単に見ることができます。
また風雨にさらされているため、何がなんだかわからなくなっているのも珍しくありません。

でもそこが石仏の最大の魅力でもあります。
仏像の一部分が欠けていたり苔で色が変わっていたりと、なんか自然の中に溶け込んでいるような気になります。
そこが見る者に歴史を感じさせ、今日に至るまでの過程を勝手に想像させるおおらかさみたいなのがあります。

また子供の前掛けをした石仏が多いのも愛着を感じる理由のひとつかも知れません。

そんなわけで段々と石仏に興味が湧き出した私は、とりあえず石仏の写真を気の向くままに撮りだしました。
気になったのを片っ端から撮っていったのですが、秩父札所4番の金昌寺は石仏見物にはもってこいでした。
1300体に及ぶ様々な石仏が所狭しと並ぶ光景は、博覧会のようで色々と勉強にもなりました。

また似たようなお地蔵さんが6体並ぶ六地蔵も絵的に様になっているで、これも撮影しました。

そんなわけで石仏を本格的に研究したわけでなく、単に見た目の良いものを気の向くままに撮った写真もそこそこ多くなってきました。
なかなか進まないんですが、整理できたらホームページで紹介しようと思います。


2006.10.30






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