まぜこぜの合理的配慮


◎まぜこぜの合理的配慮

狭山カーレットクラブまぜこぜにおいて考えた合理的配慮をいくつかご紹介します。


<パチンコ式シューター>

基本の投げ方では、力が無い、手が痛いなど、何らかの理由で投げられない場合に使う、ゴムの力を利用した道具。

下の2枚の写真は色々なタイプのパチンコ式シューター
利用する人の腕の力・指の力・腕の可動域・指の動きなどから自分に合った物を使います。


動画:パチンコ式シューターお試し中と、実戦で使用している様子。


<手話>

手話で話すろう者の会員もいます。その方々が参加していなくても普段から手話での表現を取り入れています。
また、コロナ禍でマスク着用の場合は、口元部分が透明になっているマスク着用してました。

写真下:活動前にろう者による手話教室

動画:聞こえない人と一緒にカーレットをしたいる様子と、まぜこぜ作成の「カーレットで使う手話動画」を見ながら手話の練習をするダウン症の女の子


<カーレットを置くの位置を調整>

正面から投げることが難しいが、横から投げることが出来る人にはカーレットを机の端に置きます。
カーレットの幅(60cm)をフルに使うことが出来るようになる上、コース読みが可能になります。


普通はテーブルの真ん中にカーレット



<車椅子でテーブルの脚が邪魔にならないように>

車椅子利用者で正面から投げる、またはパチンコ式シューターを利用する人には、通常の会議用テーブル4台での組み合わせになります。そうするとテーブルの脚が邪魔になります。
そこでもう1台のテーブルをT字になるように組み合わせて、車椅子利用者の足が中には入れるようにします。



<チーム分け、投げる順番が一目瞭然>

高齢者、子供に限らず、自分のチームや投げる順番が分からなくなることが多いです。
チーム分け時には人数分の番号クリップを袋に入れて、1人ずつ順番にピックアップします。
ピックアップした番号クリップの色がチーム、番号が投げる順番が決まります。
それを自分のネームホルダーなどに差しておくことで、自分のチーム、順番を確認できます。



<複数台あるときは色分けで>

複数のカーレットがあるとき、子供や知的障害者が分かりやすいように色紙を巻いたペットボトルで色分けします。



<見えない人には音声と触って分かる工夫>

全盲の方とカーレットをするときは、はじめにカーレットの大きさや形状、ハウス(的)がどこにあって、どんな形をしているのかを実際に触ってもらって全体像をイメージしてもらいます。それからショットの練習をしながら、周囲の人の声によるアドバイスを頼りにプレイします。

ショットする時は基本通りのフォームで、かつ、ハウスめがけてストレートに投げるより、エプロンを使った方がハウスに入りやすい傾向があるようです。

動画:全盲の方がエプロンを使ってショットする様子